東日本大震災による地震と津波で、壊滅的な打撃を受けた岩手県・三陸鉄道。最大で180億円もかかるといわれている同鉄道の復旧へ向け、福岡から義援金を募って応援しようというチャリティー・コンサートの第1回が、6月26日(日)、福岡市博多区で行なわれる。
三陸海岸を南北に分かれて走る三陸鉄道は、1981年10月の設立から約30年間、地元住民の大切な交通手段として活躍してきた。利用者は年間約90万人。また、美しいリアス式海岸の景観を見に来る年間約10万人の観光客が利用していた。
今年(2011年)3月11日、マグニチュード9.0の大地震と、それに伴う、とてつもない大津波が三陸海岸を襲った。三陸鉄道は、南北の両線がともに全線不通に(現在は、北リアス線で一部運行)。少しでも復旧へ近づけるため、三陸鉄道の社員93名が一丸となって、瓦礫の除去などに取り組んだが、4月4日、「これ以上の復旧は不可能。国などの支援が必要」とのメッセージを社長名で発表した。
そのことを知り、福岡市で高齢者や児童へを対象とした社会貢献活動を行なっている市民グループ「この指とまれ大地(つち)の会」が支援活動に乗り出した。同会代表の(株)ピース・ユアーズ代表・山本香代子氏は、6月上旬に三陸鉄道の被害状況を視察し、「福岡の元気を線路や駅舎にするかたちで、被災された方々の生活のためにお役に立ちたい」と、語っている。
今回、企画したチャリティー・コンサートでは、山本氏らの考えに賛同したシンガーソングライターの冨永裕輔氏が協力。参加料は1,000円で、そのほとんどが義援金として三陸鉄道の社友会に寄付される。また、今後、支援の輪を広げて継続的な活動とするために、コンサートの前に、三陸鉄道の現状についての報告・説明が実施される予定。詳しい日時・場所などについては以下の通り。
【山下 康太】
<日 時>
6月26日(日) 15:00~16:30
<場 所>
エヌビーエスビル4階
(福岡市博多区奈良屋町5-10)
※ ホテルオークラ近く。 博多五町バス停から 徒歩約3分
<参加料>
1,000円
<主催・お問い合せ>
この指とまれ大地の会
TEL:090-8918-0747(担当:山本)
▼三陸鉄道・視察レポート
・復旧に最大180億円、愛される「三鉄」の今~岩手・三陸鉄道
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら