福岡県警は、高齢者の交通死亡事故が多発していることから、高齢者およびドライバーに注意を呼びかけている。福岡県警によると、6月10日現在、交通事故で死亡した高齢者は29人で、全死者数に占める割合は4割以上。5月は8人の高齢者が交通事故で亡くなった。
とくに多いのは、高齢者が道路横断中に事故に遭遇するケースで16人。その詳細としては、「横断歩道外での横断」「赤信号での横断」「夕暮れ時や夜間の時間帯での横断」となっている。また、高齢者が車を運転し、死亡事故を起こすケースが増加しており、「交差点での右左折時」「安全運転の不確認」「漫然運転」が原因とされている。
福岡県警は、高齢者へは「日頃から明るい服の着用・反射材の装着」「道路横断時の左右確認」「見通しの悪い場所の横断・車の直前、通過直後の横断の自粛」、車やバイクでの運転時は、「交差点での安全確認」を呼びかけている。
また、ドライバーに対しては「夕暮れ時の早めのライト点灯」「右左折時の横断歩道歩行者などへの注意」「高齢歩行者への配慮」「高齢運転者標識を表示する車への幅寄せ・割り込みなどの禁止」を呼びかけている。
社会の高齢化が進むにつれ、今後、高齢者の死亡事故はますます増えていくものと思われる。ドライバー、歩行者問わず、今まで以上に交通安全への注意が求められるだろう。
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