東日本大震災より6月18日で100日目を迎えた。大災害の爪痕は、今もなお色濃く残っており、その甚大な被害を物語っている。
同日、福岡を出発した「データ・マックス支援ボランティア」の第2陣が仙台市に入った。災害復旧活動に従事するとともに被災地の現状をリポートする。
仙台駅を中心とした市街地は、ここが被災地かと目を疑うほど人で賑わっており、一部で復旧工事が見られる程度で、現在も災害の影響を引きずっている部分は少ないように感じられた。
一方、一時は陸の孤島と化した、仙台空港を市内に有する名取市では―。同市は、仙台市の南東に隣接し、農業やカーネーションなどの栽培が盛んである。
仙台空港は現在、臨時便による運航を行なっており、周辺整備も大きく進んでいる。しかし、名取駅から名取川方面に進んでいくと、津波による被害を受けた風景が広がった。
農地やビニールハウスは荒れ果て、津波によって流されたであろう車や船が散乱していた。なかでも、津波被害を受けた農地の復旧には、相応の年月がかかることが予想される。
被害が見受けられた周辺では、人通りはないに等しく、あるのはコンビニと車の往来。地場の建設業者をはじめとした復旧作業が進められているが、現状として手つかずの部分が多く残っており、さらなる復旧・支援策が急務であることがわかる。
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