福岡市の外郭団体の役員に天下りした市退職者の年収が、最高で1,850万円にものぼることがわかった。
福岡市の外郭団体のうち35団体において、2010年7月1日の時点で、外郭団体などの役員に再就職、つまり"天下り"した市退職者40人の年収は、最高1,850万円で平均は860万円。内訳は、理事長・代表取締役社長では、最高1,850万円で平均は1,000万円。専務理事・常任理事・常務取締役では、最高1,020万円で平均は750万円。
全国19の政令指定都市における外郭団体(市が25%以上を出資し、主体的に関与する団体)の数について比較すると、10年度福岡市は35団体と全国で4番目に多い状況。06年からの5年間の推移をみると、大阪市の16団体減少をはじめとして全国的に外郭団体の数が減少しているなか、福岡市は35団体のまま変化がない状況となっている。
福岡市の外郭団体については、08年度から10年度の間で、全体の予算規模が縮小されるなか、天下り法人への業務委託費だけが47億円増と大幅に伸びていたという。その業務の実態について検証を行なっていく必要がある。
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