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コダマの核心

目標貫徹シリーズ(6)~「政府閉鎖」は2013年、高級官僚の国家支配脱破の戦略は道半ば
コダマの核心
2011年6月27日 10:29
経済産業省大臣官房付 古賀 茂明 氏

<これじゃー、日本は沈没する>

『日本中枢の崩壊』 古賀茂明氏は「改革官僚エリート」として有名だ。ところが2010年秋、参議院予算委員会で仙谷由人官房長官から"恫喝"を受けた。そして経済産業省大臣官房付に回された。要は閑職に追いやられたのである。「いつでも首にする」というポストなのだ。あの外務省の内部告発した佐藤優氏も同じ処遇におかれていたのは有名な話である。古賀氏自身はもう経済産業省に戻る意向はない。今回、講談社から『日本中枢の崩壊』という本を出版した。これ読んでも古賀氏自身の『高級官僚の国家支配脱破』の覚悟心が理解できるからだ。

 まず、本人の経歴から紹介しよう。1955年、長崎県に生まれる。古賀 茂明 氏1980年、東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。大臣官房会計課法令審査委員、産業組織課長、OECDプリンシバル・アドミニストレ―タ―、産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議する。09年末に審議官を退任した後も省益を超えた政策を発信し、公務員制度改革の必要を訴え続けたために官房付の押し籠められたのである。

 『日本中枢の崩壊』の本の冒頭に「日本の裏支配者が誰か教えよう」と切りだしてあるから「ヤクザの話になるのか」と一瞬、違和感を抱いた。そうではなく「裏支配者は高級官僚である」との指摘には納得した。そして経産省の現役幹部が実名で証言するのには驚いた。高級官僚たちの傲慢・怠惰の本性を知るに福島原発メルトダウンが必然であることがよーく理解できた。国民の怒りを爆発させないと、これじゃー、日本は沈没する。

<民主党の裏切り>

 古賀氏は本のまえがきで次のように書いている。「自分の言っていることは普通の国民からみれば至極当たり前のことだし、民主党がマニフェストに掲げた脱官僚などのスローガンと方向性が一致している。ただ民主党政権が官僚に騙されているだけだと思った。だから、誰かが声を上げれば政治家の多くは理解するはずだと思った。むしろ、分かっていて黙っている方が、罪が重いと思ったくらいだ。ところが、私はまったく甘かった。民主党は騙されているのでなくむしろ確信犯的に路線を変更していたからだ」。自分の甘さに非を認めるのは結構なことだが、許されないのは民主党の変節ぶりである。

 この本の結論である。古賀氏は次のように断じている。「改革が遅れ、経済成長を促す政策や産業政策が滞れば、税収不足から、政府を動かす資金すらなくなる。そう『政府閉鎖』すらおこりかねないのだ。いや、そうした危機感を煽って大増税が実施され、日本経済は奈落の底へと落ちていくだろう。タイムリミットは、ねじれ国会を解消するための参議院議員選挙がある2013年、私はそう踏んでいる」。

 筆者は古賀以上に先行きを悲観している。まずは5年以内に東京直下型の地震襲来を想定する必要がある。この大惨事に叩きのめされてから日本の本当の再生が始まるとみている。どうであれ今回の『日本中枢の崩壊』の本に対する抽選はない。自ら一人ひとりが1,600円の金をだして読んで頂きたい。


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