松本龍・復興担当大臣のもと、政務官として東日本大震災の震災復興事業にあたることになった浜田和幸参議院議員(鳥取選挙区)。かねてから菅政権への批判を行なってきた浜田氏が、なぜ、自民党を離れて菅内閣入りを決めたのだろうか。
27日、浜田氏は、自身のブログ『政治と経済に創造力を』で、「決意表明」として、現在の心境および決意をつづった。そこには、東日本大震災・被災地のためにも政争をやめ、一刻も早い対応を行なうべきとの内容が書かれている。
以下、浜田氏ブログより引用(原文ママ)し、紹介する。
東日本大震災は、わが国にとって、見えない敵国からの奇襲攻撃を受けたようなものである。
それまでの平穏な生活や経済活動が一気に失われてしまった。
その復興がすべてに優先されるべきにもかかわらず、国会での対応は与野党間の責任のなすり合いや非難の応酬に終始している。
3月11日の大地震と大津波の発生以来、3か月以上が経過したにもかかわらず、現地での生活の再建の目途は一向に見えてこない。
海外からも支援、協力の申し出が相次いでいるが、それらを有効に活かす手立てが講じられておらず、かえって諸外国の信用を失っている。
まさに、「国難」と言われる状況である。
今こそ国会議員として、国家と国民のために、党派を超えて何をすべきか、考え、実行するときだと判断した。
党利党略に明け暮れている場合では断じてない。
菅政権が国民の期待に十分応えていないことは百も承知であり、小生も民主党政権や菅総理の指導力の欠如を批判してきた。
しかし、いくら批判を重ねても状況が改善するわけではない。
被災地の人々のためにも、一刻の猶予もない。
今は、総力戦で挙国一致体制を築き、内外の力を結集する最後のチャンスと思われる。
そんな中、昨日、小生が厳しく批判をしてきた菅総理から、「共にこの難局を乗り越える上で協力してほしい」との申し出があった。
正直驚いたが、批判をしてきた小生に頼んでこられたことは、重く受け止めざるをえなかった。
急を要する事態であることに鑑み、すべての関係者に相談する暇もなかったのは心残りではあるが、ここは覚悟を決め、日本の未来のために力の限り取り組む所存である。
皆様のご理解をお願いしたい
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浜田和幸オフィシャルブログ「政治と経済に創造力を」
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