きょう(28日)、民主党・菅内閣の総務政務官に起用され、自民党へ離党届を提出した参議院議員・浜田和幸氏は、自身のブログで「国民の皆さんへ」との題で、今回の決断を説明する記事を掲載した。
党利党略、選挙よりも国民のことを第一に考え、一致協力すべきとの考えを述べており、同ブログによると、自民党の籍を離れず、現内閣を手伝えないかという浜田氏の提案について、自民党側は頭から否定したという。以下、同ブログから引用する。
私の今回の決断の真意が捻じ曲げられて伝わっているようなので、改めて、皆さんに本当のことをお伝えしたいと思います。
まず、今回の騒ぎでも分かるように、国会議員の方たちは、人の悪口を言ってはケンカばかりしていますね。
今すぐそういうケンカは止めるべきです。
党利党略や選挙のことばかり考えているのではありませんか。
そんなことより、今は、国民のことを何よりも第一に考えるべきなのです。
たしかに、民主党政権は頼りないところもあるけれど、一致協力するべきときは、敵味方などと言わないで、心を開いて協力すべきではないですか。
自民党から民主党政権に協力する人が出て、一緒に問題を乗り切るという姿勢を見せる時ではないですか。
アメリカの民主党のオバマ政権では、国防長官に共和党のゲーツ氏を入れています。
党利党略ではなく、必要な時には進んで協力するという心の広さが必要だと思います。
菅政権から枝野官房長官を通じて力を貸してほしいと頼まれた時は、最初は大変驚きました。
しかし、厳しい批判をしてきた私への協力要請は、事態の急を感じました。
そこで私は、自民党の幹部の方々に、「自民党の籍を離れずに、今の内閣に手伝いに行かせて頂けませんか。」と申し出ました。でも、頭から否定されました。
今本当にやるべきは、国民のことを思い、今すぐ一致団結して国会をスムーズに運営させ、震災復興を図ることです。
もう3カ月も経っているので、これ以上一分一秒たりとも無駄にできません。
しかし、自民党、民主党とも、被災者のことよりも党利党略を優先させていたのが実態です。
昨日の私のことをきっかけに、自民党と民主党の連携がぶち壊されたと言っていますが、そんなことはあり得ません。
このまま菅総理の退陣を待っていたら、また1か月2か月が無駄に過ぎていくでしょう。
今どれほどの国難であることを分かっているのか、今の国会議員の皆さんに問いたいところです。
私が、復興の中でも国際的・対外的な対応の遅れにどれほどハラハラし、心を痛めていたか皆さんはご存知ですか。
政府の対応に業を煮やして、私のところに直接問い合わせがたくさん来ているのも事実です。
ですから、今すぐ国家国民のためにしたい仕事が山ほどあります。
私の力を使って、日本が少しでも良い方向に進むと確信して、死に物狂いでやる気でいます。
人を誹謗中傷して、おとしめることが国会議員の仕事ではありません。
古き良き時代から続いてきた日本人の「和を以て貴しと為す」という言葉を思い出して下さい。
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