菌体と、菌体代謝生産物が生体に及ぼす作用を明らかにすることが
様々な疾病予防にとって重要となる
腸内細菌由来の有益細菌(プロバイオティクス)や、その有益細菌を増やす働きを持つ食品成分は、免疫系、内分泌系、ホルモン系などに作用して体調調節機能や免疫防御機能を発揮することがわかっている。プロバイオティクスの研究は今や世界規模で進められ、感染症や自己免疫疾患を予防する機能性食品開発につながっている。その意味では、腸内細菌の機能研究は、予防医学を推進する上での重点研究領域と言えよう。その腸内細菌研究の第一人者、上野川修一氏(日本大学教授、東京大学名誉教授)は、腸内細菌のメカニズムを解明し、微生物がもたらす生体への影響と、微生物の働きにより生成された有効物質(バイオジェニックス)の作用を明らかにすることが、疾病予防を推進するうえで極めて重要になると指摘する。上野川氏が理事長を務める財団法人日本ビフィズス菌センターは、今年で設立30周年を迎えた。上野川氏に、腸内細菌の研究動向と、財団設立30周年記念大会となる第15回腸内細菌学会の見所などについて聞いた...(⇒つづきを読む)
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