4日、福岡市博多区で、6月に総務政務官となったばかりの参議院議員・浜田和幸氏を講師に迎えた(株)データ・マックス主催による特別講演会が行なわれた。
6月27日、菅直人首相は内閣人事で浜田和幸氏を総務政務官に起用したほか、亀井静香氏を特別補佐官に、閣僚では細野豪志氏を原発担当相に起用した。報道で「一本釣り」と評されたことについて、浜田氏は「一本釣りではない。今は与野党一致して協力すべきだ」「浜田を引きずりおろせば菅首相の責任を問える、と考えている人たちがいる。しかし、そうしたことよりも国内外、地域の力を総動員して早く復興を進めるべきだ」と改めて強調した。
「被災地で本当に必要なことは復興に結びつく産業を興すこと、雇用を増やすことだ。環境循環型の都市をつくるにしても、海外からの協力が不可欠。協力要請も実際にたくさんきているが、今はその受け皿がない」と復興対策の遅さを批判した浜田氏は、「ガレキの2次処理が一番の問題。とくに放射能汚染された廃棄物に関して、日本はノウハウがない。このままでは由々しい事態に発展する可能性は否定できない。経験豊富なアメリカの力も借りるべきだ」と述べた。
しかし5日、浜田氏とともに復興対策にあたるはずだった松本龍氏が、岩手・宮城両県知事に対する発言の責任をとり、復興担当大臣を辞任。浜田氏は「これからはチーム・ドラゴンの一員として頑張っていきたい」と意気込んでいただけに、大きなつまずきとなってしまった。浜田氏および復興対策本部の去就が注目される。
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