<仕事のできる人>
4日、渦中の政治家・浜田和幸総務政務官(7月11日『AERA』では「借金返済のために政務官になった」と報じられている。後述する)を迎え、『東日本大震災後の日本経済と世界動向の未来を読む』と題した講演会を開催した。福岡空港へ午後5時45分に到着した浜田氏は、講演後とんぼ返りで東京最終便9時35分に乗りこむ慌ただしいスケジュール。しかし、講演会後は20人の経営者たちと会食・会談もこなしてくれた。
参加者全員、異口同音に「復興策も具体的で理解できた。頭も低く素晴らしい人格者の印象を得た。被災者たちのために必死で仕事をこなせる人である」と評価してくれていた。まず何よりも、技術問題に造詣が深い。3,500万トンと言われるガレキを燃やし、発電に利用すればよい。その焼却発電プラントは6カ月から8カ月で建てることができる」と具体策を提示してくれた。ただ「必死でやります」と気張るだけの脳天気な政治家でない。各方面から提案されてくる膨大な量の解決プランを吟味できる鑑定力も有している政治家だ。
アメリカ、フランス、中国など各国から、日本の現状を心配してくれて復旧策プロジェクトが投げかけられている。浜田政務官は、復興本部ではそのプロジェクトの評価もできないほどに無政府状態化され、放置されていることに危惧を抱いている。「外国の仕事は決定を下すスピードを大切にする。あまりにもたなざらしにしておくと『勝手にしろ!!』と怒りだし、三行半を突きつけるようになる。日本は本当に世界から相手をされなくなってしまう。緊急の復興策を確定し具体的に動かないと。時間がない」と講演で語った。
会食の席でも、参加者の意見を真剣に傾聴しメモを取っていた。とくに、ロボットメーカーである(株)テムザック(本社:福岡県宗像市)の高本陽一社長の提案には、真剣に向かい合っていた。近々、提案を採用する動きが現れてくるだろう。もともと新日本製鉄に勤務したビジネスマンだからこそ、仕事の取り組みは核心に迫っている。浜田氏が総務政務官に就任した本音の動機は「政治家として被災者たちのために仕事をしたい」ことしかないのである。
<「借金返済のために就任した」という逆風にもめげず>
『AERA』7月11号において、編集部・佐藤章記者が「多額融資の地元自民党、激怒。延命のためになりふり構わぬ菅首相。政務官のポストを得た自民党の参議院議員には、多額の借金があった。唐突な一本釣りとの関係は?」と書いている。要約すると、借金漬けの浜田氏が「金欲しさ」に政務官ポストの一本釣りにひっかかったというものだ。佐藤記者よ!!まずは「仕事ができるから」とにらんで菅首相周辺は浜田氏に接近したのではないか!!"志"を"金"に矮小化した佐藤記者の記事には怒りがこみ上げくる。
おーい、佐藤記者!!あんたは朝日新聞社に席をおいている記者ですか。朝日新聞出版の記者ですか。それとも委託記者ですか。筆者は『AERA』発刊以来の購読者だが、最近は記者のレベルが下がった。愚劣な一例が佐藤章記者だ。まともな記事を書きなさい。まだ『AERA』の購読は続けるが――。
それはさて置き、浜田氏の親分格に当たる松本龍氏が復興大臣を辞任した。浜田政務官よ!!大変な環境のもとであるが、貴方の周辺を意識せず、おおいに復興の仕事に命をかけて働きなさい。結果を出せば、必ずハッピーエンドになる。
※記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら