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腸内細菌研究の現状と課題(2)~上野川 修一氏
健康・医療
2011年7月 6日 07:00

菌体と、菌体代謝生産物が生体に及ぼす作用を明らかにすることが
様々な疾病予防にとって重要となる

日本大学教授・東京大学名誉教授 上野川 修一 氏

<1,000種類、100兆個を超える腸内細菌が生体を調整・防御している>

 腸内環境は、まさに小宇宙と言えるでしょう。腸内に生息する細菌は約1,000種類、数にすると100兆個を超えます。このうち30~50種類の細菌が全体の95%を占めています。代表的なものでは、ビフィズス菌、ラクトバチルス菌の乳酸菌、バクテロイデス菌、クロストリジウム菌、大腸菌などです。もちろん生体への影響は、これらメジャーな細菌種だけではなく、マイナーな菌も重要な役割を果たしていることが予想されます。とにかく...(⇒つづきを読む)


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