JAFと警察庁は5月26日~6月4日の間、全国各地で自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシート使用状況」の合同調査を実施した。
この調査は、全国100カ所で自動車乗車中の6歳未満の子ども12,943人を対象に実施。その結果、チャイルドシートの使用率は57.0%(前年56.8%)で、いまだ5割台に留まっている。
年齢層別で使用率を見ると、乳児用シートを使用する1歳未満が80.4%、幼児用シートを使用する1歳~4歳が58.2%、学童用シートを使用する5歳が34.6%と、年齢層が上がるにつれて使用率が低くなる傾向は例年と同じ結果であった。
また、全国8地域(北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡)でチャイルドシートの「取付状況」「着座状況」状況調査を併せて実施した。その結果、取付けのミスユースが確認されたのは、乳児用シートが62.8%、幼児用シートが75.2%で、着座についても乳児用シートが43.0%、幼児用シートが58.9%のミスユースが確認された。せっかく取付けたチャイルドシートも「半数以上が誤った取り付け状況」であった。
九州管内では、17か所1,908人を対象に調査を実施した結果、使用率が51.2%で昨年(51.3%)より0.1ポイント減少した。県別の使用率をみると、最も高かったのが熊本県(72.5%)で長崎県(60.1%)、大分県(56.9%)と続き、沖縄県(27.0%)が最も低い結果となった。
また、年齢層別で見ると、1歳未満の使用率が73.3%と全国平均(80.4%)に比べ7.1ポイントも低い結果になっており、生まれて間もない子どもへのチャイルドシート使用に関する認識が甘い傾向があるようだ。
特に、1歳未満の乳児に関しては、「保護者が抱っこ」が20.3%となっており、衝突時の衝撃や急ブレーキに対する意識の甘さが伺える。
JAF九州本部では、「子どもの命を守るため、全席シートベルトの着用とあわせて、チャイルドシートの必要性と機能を理解していただき、正しくしっかり取付けて使用してほしい」として、今後もチャイルドシート取付講習やチェックアップを積極的に行なっていくという。
<お問い合せ>
JAF福岡支部 事業課 交通環境係
TEL:092-841-7000(平日9:00~17:00)
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