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東日本大震災

猛暑のなかの側溝泥だし作業~現地ボランティアレポート
東日本大震災
2011年7月14日 07:00

 きのうは仙台市若林区の住宅街で側溝の泥だし作業を行なった。作業人員は20名強、約150mの作業を午前中2時間、午後2時間行なった。

 作業手順は側溝を開け、溜まっている泥(5cm~20cm程度)をかき出し、土嚢に詰めて一定の場所へ集め、また側溝を閉めるというもの。おそらく個人からのボランティア派遣の要望では一番多い作業だろう。前述した通り150m作業を行なったのだが、あたりを歩いて側溝を覗いてみると、まだまだ泥が溜まったままのところが多い。明日もそれ以降もこの作業は続いていくだろう。なかなか先の見えないことである。

仙台市林区の住宅街で側溝の泥だし作業のボランティア

 仙台市でも日中の気温が30℃を超す日が続いており、熱中症などの対策が重要になっている。ボランティアセンターでの担当者からは長袖長ズボン、マスクにゴーグルなどの着用が促されているが、実際の作業では、それを忠実に守るととてもじゃないが暑すぎて作業ができない。
 現場には、現場の考え方や実際その場所に行ってみないとわからないことがある。ある男性が「下見はしたのかな」と呟いた。側溝の泥は大きいスコップで取るのだが、側溝の幅より若干大きかったのだ。これではスコップを少し傾けて使っていくしかなく、作業時間のロスや泥が多少残った部分もあった。

 ボランティア終了後は、作業グループのリーダーがボランティアセンターへ報告を行なうことになっている。今日の作業グループのリーダーも何度かやり方を巡って言い合いをしたと言っていた。志は同じなので、なるだけ良い方向へ合わせていって欲しいものだ。
 ただ、「休憩はしっかり取って無理はしない」ということはしっかりコンセンサスは取れていた。

【伊地知 寛】

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