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武田邦彦教授、うきは市で講演~原発の脅威を語る
脱原発・新エネルギー
2011年7月26日 10:34

 7月25日、うきは市文化会館で中部大学工学部教授・武田邦彦氏の講演会が行なわれた。武田教授は東京都の出身で、1943年生まれの68歳。東京大学卒業後にウラン濃縮の研究で実績を残し、90年には日本原子力学会特賞を受賞。原子力委員会、原子力安全委員会の委員を務めた経歴を持つ。東京電力福島原子力発電所の事故後は、経験を活かして原発問題について積極的に言及。今年5月には、衆議院文部科学委員会で参考人として意見を述べ、7月24日の毎日放送系テレビ番組『情熱大陸』にも取り上げられるなど、いちやく「時の人」として注目を集めている。

『原発事故残留汚染の危険性』 うきは市政経懇話会が主催し、「武田邦彦氏講演会 地震、原発、環境について」と銘打たれた講演会には、学生からサラリーマン風の男性、赤ん坊を抱いたお母さんまで約200名が参加。講演会では、過去に起こったチェルノブイリでの事故処理方法や最近話題になった静岡産のお茶の件、さらには福島産の野菜の件にも話がおよんだ。また、佐賀県の玄海原子力発電所については、地震に対する備えの弱さに加えて落雷に対する脆弱性にも言及。会場からは驚きともため息ともつかぬ声が漏れた。

 講演会では来場者からの質疑応答の時間も設けられ、北九州市当局による被災地瓦礫の受け入れ問題や北九州市の民間企業による汚泥受け入れ問題にも触れられた。武田教授は「難しい問題だ」としながらも、すべてに優先させるべきは福島の除染であり、受け入れはその次の段階であるべきだとの持論を展開した。

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