2011年2月22日、鉄鋼最大手の新日本製鉄(株)と国内3位の住友金属工業(株)は、12年10月の合併に向けた検討を開始すると発表。統合が実現すれば、売上高は単純合算で5.5兆円、粗鋼生産量4,700万トンを超す世界2位の巨大メーカーが誕生する。
新日鉄と住金は、02年に資本提携し、03年にステンレス事業を統合。05年と07年には相互に株式を追加取得するなど関係を深めていた。
それが合併を検討するまでに発展した理由は、収益基盤である国内の鉄鋼需要はジリ貧状態であり、成長のドライバーを海外に求めざるをえないジレンマにあった。
「両社の資金および人材が活用でき、同じ地域へ重複して投資することもなくなる。」と新日鉄の宗岡正二社長は説明した。
【北山 譲】
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