(株)マルキョウ取締役会長の斉田弥太郎氏が7月15日に死去していたことがわかった。享年85歳。通夜・葬儀は近親者により営まれた。後日お別れの会が開催される。期日は未定。
弥太郎氏は、1964年に博多区銀店で(株)マルキョウの前身・(株)丸共ストアーを設立し、食品スーパーの展開を開始した。「いつも一番良い品物をより安く奉仕する」をモットーに低価格路線の店舗を展開。地元消費者の強い味方となっていった。また「店長を始めとした社員の能力主義が時流に乗った」(業界関係者)ことも相まって順調に業績を伸ばし、九州有数のスーパーマーケットに育て上げた。(株)マルキョウは90年には福岡証券取引所への上場を果たしている。
97年、取締役会長に就任し代表を退いたが、圧倒的な求心力を発揮してディスカウント店やドラッグストアなど新興勢力と渡り合ってきた。近年は体調不良も指摘されていたが、昨年(2010年)、株主総会時点での保有株式数は27%を超える筆頭株主としてなお強い影響力を有していた。
今後について同社は「2週間以内に役員変更を含めた動きがある予定」と説明している。
*記事へのご意見はこちら