<レセプションには自治体トップも同席>
九州おぎはら産業(株)は韓国最大の生産地である莞島(ワンド)郡の企業ペ・チャン・ジュン社とのパートナーシップにより原料97%を用いた「わかめ麺」の輸入を開始する。
国内では海藻類の巨大供給源である三陸地方が大打撃を受けている中、健康・栄養・美容面に寄与する商品として期待される。
食肉・加工食品の販売を手がける九州おぎはら産業は、早くから韓国流通業界に着目。地道に信頼関係を構築し韓国向けに日本製品の輸出から開始した。その後次第に取り引きが拡大し、今日では景気や為替の変動に捉われず有名百貨店などで同社製品は高い支持を得ている。また、民間、行政にも太いパイプを有する。
こうしたなかで昨年、同社に韓国側より「わかめを始めとした海藻類を輸出したい」との相談があった。当初、代表の緒方氏は「難しいのでは」と感じたという。「品質、供給量ともに国内産でまかなわれているなかで急速な消費拡大は望みにくい」と思ったのだ。しかし、熱心な勧誘も相まって実物を試したところ極めて品質の高い製品だった。加えて日本国内の規格に合わせるため様々な要望を出してもペ・チャン・ジュン社はどこまでも対応してきた。現在はISOやハセップの認証取得も予定している。契約に先だったレセプションでは、ワンド郡群主や全羅南道副知事も同席し、その模様は韓国内でテレビ放送がなされた。情熱と品質に確信を持った九州おぎはら産業はあらゆるチャンネルを通じて本格導入を行なうことになった。莞島(ワンド)郡の自治体が本格的にバックアップした日本への輸出は初めてとなる。
先の東日本大震災の影響で三陸産を始め海藻類の供給に影響が及んだ。「わかめ類などは子供の発育にも極めて有効。供給が止まってはいけない」との使命感にもかられ輸入への思いを強くしている。「三陸地方が復活した際に相互に活性化できればうれしい」(緒方代表)。
まずはプレーンタイプ、辛口タイプ、スープ付、の3種類から導入し品ぞろえは除々に拡大していく予定。すでに国内の飲食店などから問合せが寄せられており、期待の高さがうかがわれる。
輸入を九州おぎはら産業が手がけ、国内販売は(株)白石(熊本市近見8-11-38、電話:096-357-0300、http://www.ns-shiraishi.com)が手掛ける。
COMPANY INFORMATION
九州おぎはら産業(株)
代 表:緒方 利彦
所在地:熊本市八島町1002
電話:096-212-3222
FAX:096-326-1301
URL:http:www.ogihara-sangyo.co.jp
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