相変わらず不安定な状況が続く株式市場だが、資金はいま金(きん、ゴールド)に動いているのは周知の通り。そうしたなか、天才投資家と呼ばれ、先日自らのファンドをたたんだジョージ・ソロス氏が8億ドル相当の金を手放したことが注目されている。
総務政務官で国際政治経済学者でもある浜田和幸氏は、8月16日付のブログで次のように記している。
「(ジョージ・ソロスが金を売り払ったことは)史上空前の金価格の上昇が続くなか、『なぜ?』と投資家の間で疑問と驚きの声が巨大な地震直後の大津波のようにわき上がったのも当然であろう。何しろ20年前には1オンス252ドルだった金が、今では1,600ドルにまで値上がり。大方の予想では2013年には2,500ドル、場合によっては3,000ドルの大台に乗りそうだ、と言われている。
我が国でも金への投資ブームが過熱する一方である。そんな空前の金ブームに冷や水を浴びせた形になったソロス氏の思惑は何なのか。
思い起こせば、今年1月下旬のダボス会議において、同氏は『ゴールド・バブルは早晩弾ける』と語っていた。経済や相場の先読みに関しては『天才的』との評判を欲しいままにしてきたソロス氏。一体何を考えているのだろうか。世界の投資家たちが、その真意を探ろうと躍起になっている。
実は、その答えは意外なところに向けられていたようだ。ひとつはアメリカ国債の格下げを見越して、先物市場で10年物国債を大量に買い求めたという。また、食糧不足と争奪戦を想定し世界各地の農地取得に資金を投入したようだ。
81歳となった『ヘッジファンドの帝王』だが、世界情勢の分析と投資熱に関しては相変わらずの冴えを見せている」。
日本でも金の売りが殺到しているようだが、副島隆彦氏によれば「1980年に、1グラム6,500円があった。このときは1ドル240円だった。このあと30年かけて円が米ドルに対して3倍になった。だから、金1グラム6,500円という高い値段にはなかなかならないと言われている。が、そんなこと分かるものか。必ずこの値段を抜いていく。7,000円、8,000円、1万円となっていゆく。流れで見ていたらこのことが分かる」(『大災害から復活する日本』、徳間書店)という。
【大根田 康介】
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