原発問題がクローズアップされるなか、九州電力は「やらせメール」や「証拠隠滅」といった不祥事を起こしてしまった。このたびNET-IBでは、「九州ナンバーワン企業の九州電力に対して、あなたは今どう思いますか？」というテーマで、記述形式の緊急アンケートを実施（８月10～16日）。読者からはさまざまな"生の声"が続々と寄せられた。以下、紹介していく（原文は一部修正）。

（８）のつづき

◇東電をはじめとして、九電経営者の姿勢は国家的犯罪者である。驕り、傲慢の極み。それをつくり肥大化させた歴代の指導者たち、とりわけ政治家の責任は、筆舌に尽くせない極悪。私欲を求めて国民を欺き、犠牲にし、食い物にしてきた罪は極めて重い。中曽根よ、正力松太郎よ、渡辺恒夫よ、与謝野馨よ...、そのほか多くの「強欲の鬼」は、東北および全国で「原子力」に怯える人々に、どんな"言い訳"をするのか。否、どんな"詭弁"を弄するのか。

◇九電は、早く解体されるべきだと思う。一度倒産させて、新たな民間企業で再建してほしい。現・九電の企業年金を、玄海原発１号機廃炉費用に充ててほしい。

◇今必要なことは、平常に戻ることではないか。この異常な状態では何事も解決しない。一時の感情にかられるべきではないと思う。

◇何とも思わない。九電だけの問題だけじゃなく、日本の産業構造の象徴にすぎないから。本質がもっと根深いところにあることは、貴社もすでにお見通しだろう。

◇このアンケートの評価はおかしい。九電は、どんなアコギなことをしてでも、"優良イメージを守る"と決意している企業なのだ。

◇九電に対しての意見ではないが、前回のアンケート結果、「原発推進」に対して「賛成」が26％で「反対」が36％。玄海原発２号機・３号機の再稼働に対しては、「賛成」が47％で「反対」25％というのを拝見し、「将来的には自然エネルギーなどへの移行を期待するが、現時点で原発を止めるのは現実的ではない」と考えている中小企業の経営者の方が多いのかな、と感じた。これこそが、佐賀県の古川知事が言うところの「経済界の声」だと思う。真相はわからないが、古川知事は「やらせ」をしてほしかったのではなく、こういう声を九電に吸い上げてほしかったのではないだろうか。今、稼働中の１号機４号機も、もうすぐ定期検査のため運転を停止する。２号機３号機の再稼働が行なわれなければ、玄海町のすべての原発が止まってしまう。このアンケートに回答されている方々は、そういう事情を理解され、危機感を持って回答されていると感じた。今の風潮では、「原発の再稼働が必要」と声をあげることはイメージダウンになりそうで、なかなかそういった声は聞こえてこない。そういった意味で、前回の貴社のアンケートは大変意義深いものだと思う。

【メディア戦略事業部】

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