菅直人氏は、次期首相・野田佳彦財務相が民主党新代表に選出された8月29日の夜、首相官邸ブログ「KAN-FULL BLOG」で、最後の直筆メッセージを更新した。タイトルは「はるか先を見すえて―――」。
同ブログのなかで菅氏は、退任後について「再生可能エネルギーの促進は、ライフワークとして取り組んで行くつもりです」とコメント。また、「地球を救い、人類を救うのは《植物》だ」として、「最後は『植物党』を作りたい」との構想を明かした。
「脱原発」を公言するも、「遠い将来のこと」(枝野幸男官房長官)と補足?が入ったが、原発の代替との説明はないものの、同ブログで菅氏は「風力や太陽光エネルギー以上に大きな可能性を持つのが植物、つまりバイオマス・エネルギー」と述べている。実際に、2次補正予算ではバイオマス発電所の調査10件分の費用として1億円をつけており、また、本格的事業については「第3次補正で対応してほしい」との希望を述べた。
なお、後任の野田氏については、「これまでも財政健全化などを重視して取り組んできてくれており、落ち着いた人柄で党をまとめてゆく上でも期待しています」とのこと。『植物党』が新政党なのかどうかは定かではないが、再生可能エネルギーの実用化に向けて菅氏は今後、どのような活動を行なっていくのだろうか――。
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・首相官邸ブログ「KAN-FULL BLOG」
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