厚生労働省は1日、2010年の人口動態統計の確定数を発表した。出生数は前年に比べて1,269人多い107万1,304人に対して、死亡数が5万 5,147人増の119万7,012人となった。出生数から死亡数を引いた自然増減数は12万5,708人のマイナスとなっている。
戦後一貫して増加してきた自然増減数だが、05年にマイナス2万1,266人と初めて減少に転じ、06年にプラス8,224 人と一時増加したが、07年から再び減少。10年まで4年連続の減少となり、09年より5万3,878人減少幅が拡大した。これは戦後最大の数値で、"大減少期"突入の予兆にも見てとれる。
死因別に死亡数を見ると、「悪性新生物」が35万3,499人(29.5%)で最も多く、以下、「心疾患」18万9,360人(15.8%)、「脳血管疾患」12万3,461人(10.3%)などと続いた。
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