福岡で地場ビジネス情報を発信するウェブサイト「NET-IB NEWS(ネットアイビーニュース)」の2011年8月の月間アクセスにおいて、携帯端末からの閲覧でAndroid OSがiPhoneを上回って初めて首位に立った。
Android OSは、携帯電話用ソフトウェアのプラットフォームとして、07年にグーグルなどが中心となり設立した規格団体が発表したもので、基礎的なバージョンまでは無償で誰にでも提供されるオープンソースのソフトウェアである。日本国内では、NTTドコモやKDDIが相次いでAndroidスマートフォンを発売したことで、10年度通期スマートフォン市場のOS別出荷台数・シェアでAndroidが57.4%、先行していたiOSが37.8%となって逆転している。
スマートフォンやiPadなど携帯端末の登場でモバイルインターネット市場が着実に拡大を続けるなか、「NET-IB NEWS」においても、10年1月から11年8月までの期間中に携帯端末からのアクセスは約8倍に、サイトアクセス全体に占める携帯端末のシェアは、0.54%(2010年1月)から4.85%(2011年8月)にまで拡大している。
サイトの全体アクセスの約5%が携帯端末からとなると、地方の中小企業においてもモバイルインターネットへの対応は無視できない。従来型ビジネスモデルの多くが行き詰まりを見せるなかで、モバイルインターネットという新たな行動習慣が生み出すビジネスチャンスに直面していることを改めて認識しておきたい。
【児玉 崇】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら