博多港の荷役積み出しの元締め役を担っている博多港ふ頭(株)(本社:福岡市東区香椎浜ふ頭4-2-2)の江頭和彦社長が、東日本大震災の港湾設備の被災状況の視察に行った。一番に飛んで行った先が仙台港である。その悲惨な被害状況を目撃して絶句した。「こんなに致命的な打撃を受けていると想像もしなかった。仲間内として何か応援しないといけない」と心に誓った。港湾を隈なくまわって到達した結論は「港湾クレーンを寄贈しよう」というものであった。
早速、帰福して自社のクレーンを点検して寄贈する物件を決めた。「ところで江頭社長!!運送費などの負担はどうするのですか?」という社員からの質問があった。「馬鹿者!!支援するときにはすべてこちらが被るのが礼儀だろう」と、江頭社長は叱った。さすが昔から(国土交通省の役人時代から)男気のある人であったが、有言実行を貫いた。この博多港ふ頭の支援をうかがいながら北九州港(門司港)でも港湾クレーンの寄贈を決定した。
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