<北九州銀行の誕生の行方<1>>
金融ビッグバン後の大手銀行は12行に集約された。北九州市内に店舗を構える大手銀行は、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、三菱UFJ信託銀行、中央三井信託銀行、みずほ信託銀行の7行。とかく「福岡銀行」と「西日本シティ銀行」と「山口銀行」との三つ巴の金融戦争と言われているが、合併集約を終えた大手銀行も黙ってはいない。山口銀行の営業を引き継いで新設される「北九州銀行」にとって、厳しい現実と向き合う日は近い。
地方銀行の多くは地元経済が衰退していくのを「座して待つ」のか、それとも北九州銀行新設のように「隣県に進出し生き残りを賭けた勝負をする」のが良いのか。固唾をのんでその成否を見守ることになる。
1.1990年代初頭(バブル前)の大手金融機関
(1)都市銀行(13行):第一勧業銀行・太陽神戸銀行・北海道拓殖銀行・住友銀行・三和銀行・東海銀行・富士銀行・東京銀行・三菱銀行・埼玉銀行・三井銀行・協和銀行・大和銀行
(2)信託銀行(7行):三菱信託銀行・住友信託銀行・三井信託銀行・中央信託銀行・東洋信託銀行(UFJ信託銀行に)・安田信託銀行・日本信託銀行
(3)長期信用銀行(3行):日本興業銀行・日本長期信用銀行・日本債券信用銀行
2.今現在の大手金融機関
(1)都市銀行(8行:含む準都銀)
・(5行):(1)三菱東京UFJ銀行(三和銀行・東海銀行・東京銀行・三菱銀行)
(2)みずほ銀行(日本興業銀行・第一勧業銀行・富士銀行)
(3)みずほコーホレート銀行(日本興銀の大手企業主体)
(4)三井住友銀行(住友銀行・「太陽神戸銀行・三井銀行」の合併によりさくら銀行に)
(5)りそな銀行(大和銀行・「協和銀行・埼玉銀行」の合併により、あさひ銀行)
・(準都銀3行) 新生銀行、あおぞら銀行、埼玉りそな銀行
(2)信託銀行
・(4行)(1)三菱UFJ信託銀行(三菱信託・日本信託・UFJ信託と合併)
(2)中央三井信託銀行(中央信託と三井信託が合併)
(3)住友信託銀行
(4)みずほ信託銀行(安田信託は社名変更)
(3)長期信用銀行
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【北山 譲】
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