既報の通り、8月29日付けで破産準備に入った(株)エキスプレス(本社:福岡県京都郡苅田町、松本豊代表)。同社の破綻に関連して、支援元とされる山口県の企業『S社』について問い合せがあった。
S社は下関に本社を置き、自動車関連商品の販売を手掛けている。経営状況が悪化したエキスプレスに資金を供給し、経営に強い影響をおよぼしていたようだ。エキスプレスの松本代表は創業者でオーナー社長だが、取引先の1社は同氏を「雇われ社長」と認識していた。この点、エキスプレスとS社の力関係が周囲にどのように映っていたかがうかがえる。
また、過去に起きた別の運送会社の倒産事例においてもS社の関わりが指摘された件があり、S社に対する周囲の評判は「まるで生血をすするよう」と、手厳しい。債権回収も迅速で、実際、E社が使用していた車両は8月後半の取材時点ですでにS社に押えられていた。その手際の良さには驚かされるばかりだが、周囲がS社に対する不信をさらに深めたこともまた事実。「次はどこだ?」と、S社周辺の運送業者に注目が集まっている。
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