8月30日に破産申請を行ない、翌31日に破産手続開始決定を受けたオールサッシ販売(株)(本社:愛知県名古屋市、大澤勇二代表)。申請書類上の債権者は既報の通りだが、いくつかの特徴が見出せる。
・負債総額は約35億円で、年商の半分の規模。
・金融機関への債務が8.5億円、月商対比1.4カ月分と少なめ。
・金融・リースを除いた負債は約22億円。
・約22億円のうち12億円、すなわち半分以上がLIXIL本体への債務。
・九州地区に限定すると負債の額は7,000万円程度。
同社は数年前から焦付きが続発し、決算上も多額の赤字を散発させていたため、金融機関からの資金調達がスムーズにいかなかった模様。結果、メーカーへの依存度が高まることになるが、同社の主力製品を製造していた新日軽がLIXIL傘下に入ったことで(すでに吸収合併)、販社の整理淘汰に巻き込まれた側面が強いとの分析がなされている。
上記の数字は、このような分析を裏付ける結果となった。
【田口 芳州】
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