高島市長に関して、少し気になる風聞を耳にした。市長を支える7奉行との間にすきま風が吹いているというのである。
7奉行とは、総務企画局長、財政局長の2局長と、市長室長、市長室広報戦略担当部長(旧報道担当部長)、総務企画局行政部長(旧総務部長)、同企画調整部長、財政局財政部長の5部長のこと。いずれも市役所組織の要職で、市の行政運営を支える重要な職責の幹部たちである。阿部源蔵市長、進藤一馬市長、桑原敬一市長の頃までは、この7奉行が、文字通り「滅私奉公」して市長を支え、体を張って守ってきたといわれる。
しかし、山崎広太郎市長の頃から、7奉行の一部が変わり始めた。それは、高度成長で右肩上がりだった、議員も役人も美味しい時代が終わり、税収が伸び悩む厳しい時代に入ってきたからだ。
金の切れ目が縁の切れ目ではないが、不況が続き、民間の業績下降が続いていくと、いきおい有権者たちの目は、行政のムダ使いに厳しくなってくる。市役所のなかでも例外ではなく、市民の代表である市長は、「改革系」の施策に関して、7奉行を代表とする市職員に下命し、実現していかなくてはならない。
7奉行としてみれば、市職員の反発を招く「改革系」の施策をそのまま、組織内部におろしていけば、「○○局長は、市長の言いなりになってしまって、自分たちに厳しいことをやろうとしている」と、噂され、これまで市役所内で築いてきた自らの地位やステイタスにキズがついてしまうことになる。時代の変化とともに、市長と7奉行の蜜月の時代は、もはや終わりを告げたと言わざるを得ない。
では、市長と7奉行の一体性を取り戻すには、どうすればいいのか?
まず、「高島市長が7奉行に好かれる市長になる」という方法が考えられるが、これは、前任の市長が市役所の幹部職員からの評価がすこぶる良かったことを考えると、1期4年で終わってしまう可能性が高くなるので、高島市長としては選択されないほうが賢明だ。
次に、「高島市長を本気で支える人物を7奉行に就ける」という方法が考えられる。この方法は、対象者の選定に苦労するだろう。市職員のなかで、このご時世に、体を張って市長を支える気骨がある人物を探すのは難しいだろうし、外から連れて来るとしても、ある程度行政に通じている必要がある。さらには根性が曲がった市の幹部職員たちを上手に動かしていく力量が必要となる。
しかし、福岡市民の幸せを考えると、ここはやはり、高島市長を本気で支える人物を是が非でも、探し出して、7奉行に据えていただきたいと切に願う。高島市長!頑張ってください!!
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