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【流通】飲食店の破綻回避に妙薬はあるか? 
流通
2011年9月18日 07:00

 ある飲食店経営者は(株)EDOKYO(久留米市)の民事再生法適用申請に少なからず驚いた。魚貝料理「魚魚(とと)や」や契約農家の野菜を用いた「農家のレストラン 銀の桃」など手掛けた店舗はいずれも人気を博していた。業界での評価も高く「開店後に視察に行ったこともある」と振り返る。

 ただし、「飲食店は、経営が良い時にどれだけ手を打てるかが肝心だ」と、警鐘を鳴らす。好調な店舗があれば類似店舗がすぐに生まれてくる。時流に乗ったスタイルも時が経過すると陳腐化し、好みのメニューも時代とともに変化していく。微妙な変化を読み取り余力のあるうちに手を打っていくことが「極めて重要」と自戒を込めて語る。判断が遅れるとたちまち売上不振に陥り資金的余裕がなくなる。必要な投資を惜しむあまり、充分な手を加えられなくなる。さらなる顧客離れを引き起こす悪循環に陥る。回避するにはスクラップを含めた早めの見極めと決断しかない。

 一方で、このところ飲食店苦戦の要因としてたびたび指摘される東日本大震災の影響については懐疑的だ。「たしかに3月、4月の自粛ムードは団体客を中心にキャンセルが相次ぎ大打撃を受けた。しかし、その後は元の客数に戻っている」。そこを我慢できないのは元々店に力がなかったに過ぎない。打つべき手の中身は全力で考える必要があるだろうが、目先の好・不調にまどわされず、とくに好調時ほど現状を見極めて先手を打つことが求められている。



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