吉田市長時代に市職員は怠け者集団になった。この怠惰な組織を背景に仕事を行なうことが難儀であることには同情する。それを前提に話を進めよう。
行政の首長の常套手段として、意見具申のための諮問委員会を組織することがある。首長は、目標を達成させる落としどころは明確にしている。だから、ガス抜きの諮問委員会の提案がなされた後には、首長は行政マンたちを上手に働かせていく。結果として、シナリオ通りに事を進めて目標に到達させる。「さすがやり手だな」と評価を受ける。
ところが、今回の『アイランドシティ・未来フォーラム』は、市民のガス抜きの諮問委員会でないことは周知の通りである。仮に、この第三者委員会が「アイランドシティ構想」を年末までに諮問したとする。
市長!!この構想に沿って福岡市役所の誰が、どの組織が体を張って事業化実現に動いてくれるのだろうか?記者はそれを懸念する。月日は1年、2年、3年と無為無策に過ぎてしまうだろう。「あれー、高島市長は一体、1期4年、何をしたのだったかな」と市民に呟かれないようにしてくれ!!このような最悪の事態に陥らないことを願う。
首長が画策するもう1つの諮問委員会の常套手段は、次のような策だ。審議会メンバーに事業遂行を託すリーダーを据えるのである。そのリーダーが間をおかずに審議会の結論事項を事業遂行に邁進していくのだ。
ところで高島市長!!『アイランドシティ・未来フォーラム』のメンバーには事業推進を託す人材を配置しているの?一貫した体系化のできない、具体性に欠ける「アイランドシティ構想」が進言されることになるであろう。その構想を事業化させる人材・組織は福岡市役所の怠け者組織集団の中にいない。小田原評定が好きな人たちは無限にいるが―。
まー、ここは思案のしどころだ。近々、高島市長のためになる一石を投じる事態が発生するだろう。
【児玉】
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