台風15号が21日夕方に首都圏を直撃し、JRや東京メトロなど、首都圏の大半の鉄道が一時運転を見合わせた。東京は夕方の通勤ラッシュの時間帯に暴風域に入り、駅には帰宅難民となった人であふれ、多くの駅で東日本大震災の状況が再現されることになった。
東京・渋谷・新宿駅など、大型ターミナル駅では、動かない電車に見切りをつけた人たちがタクシー乗り場に殺到し、長蛇の列を作った。東日本大震災では道路が大渋滞となり、車がほとんど進まない状況だったが、今回の台風では高速道路で一部区間が通行止めになったこと以外は道路の混雑はなく、車やバスが活躍した。
大通りでは、雨に打たれながらタクシーの争奪戦が繰り広げられたが、動いているタクシーに「空車」を見つけることは難しく、1時間待っても乗り場にタクシーが来ない駅もあったという。
JR山手線は同日午後7時6分から、京浜東北線は午後7時50分から全線で運転を再開した。小田急線は午後9時45分、運転を再開。東京メトロは午後10時、全線で運転を再開した。東京メトロによると、約88万人が影響を受けたという。
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