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中洲バトルロワイヤル

対日即戦力のポテンシャルを秘めた『90後』~特捜NAKAZU最前線・瀋陽編
中洲バトルロワイヤル
2011年9月23日 07:00

 中洲でも中国人オーナーの店が、苦戦する日本人オーナーの店を尻目に繁盛しているところが少なくはない。その理由とは何か。今回、小生は、知っている中国人オーナーに中国東北部の出身が多いことから、中国は遼寧省の中核都市・瀋陽へ遠征した。

sinyo差替.jpg 瀋陽では、数年前から規制が厳しくなり、いわゆる風俗業の店が減っているという。たしかに、現地を訪れると、下調べで知り得た店がなかったりした。その後釜かどうかはわからないが、日本語表記の看板を掲げる「クラブ○○」といった店が散見された。場所は、日本領事館の周辺。さもありなんといった感である。

 最初に訪れた店は、対応したママ、料金システムの説明を行なったボーイの若い男ともに日本語がパーフェクト。安心して説明を聞いていたが、料金設定も日本人向けなのか、たいして日本と料金が変わらないのでいったんパス。すぐ近くに日本人向けのクラブで手ごろな店(結果的に、焼酎(芋)キープ、3時間飲んで歌って400元(約5,000円)だった)を見つけ、その店に決めた。

 その店は初めてということで、店の子が交代で小生の横に付いたが、その店でもママ、チーママだけでなく、ほかの娘たちも日本語の会話はある程度できる。なかには日本の歓楽街で半年ほど修行(?)してきたベテランさんもいたが、とりわけ一番日本語が上手だったのが、今回の本題である『90後』の娘だ。『90後』とは、1990年以降に生まれた世代を指し、育ってきた環境や価値観がひとつ上の世代である『80後』ともかなり異なるといわれている。その違いをもたらしているひとつが、インターネットの存在だ。

 インターネットを活用し、日本のミュージシャンの曲や人気ドラマに親しんでいる『90後』のその娘は、日本語を独学で学んだという。日本における最近の人気俳優や人気ミュージシャンに関しては、むしろ小生よりも詳しく、持ち歌に関しては豊富なレパートリーを自負する小生も彼女のリクエストに応えられないことが多々。さらには、日本の芸能ネタにまで精通している。ネットツールもお手のものといった感じだ。

 「いつかは日本に行きたい」という彼女だが、おそらく日本で同業に就いても即戦力になることは間違いないだろう。年齢的には21歳以下となるが、今後、日本でも中国人オーナーの店を中心に『90後』の娘が増えていき、勢力図を変えるひとつの要素となりはしないか。変化を予感させる出会いの酒であった。

長丘 萬月 (ながおか まんげつ)
1977年、福岡県生まれ。雑誌編集業を経て、2009年フリーライターへ転身。体を張った現場取材を通して、男の遊び文化を研究している。


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