ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

竹原信一氏・特別寄稿

前阿久根市長・竹原信一が語る「ひどすぎる国家のしくみ~その6」~恐怖の全体主義国家(前)
竹原信一氏・特別寄稿
2011年9月26日 13:08

<判決の理由は裁判官の出世>
 「日本の裁判では起訴されたら終わり、すべての市民の権利は守られません」

 今年(2011年)9月20日、東京の青山のとあるスタジオ、 フリージャーナリスト岩上安身氏の主催で行なわれた対談での、中部大学 武田邦彦教授のことばです。
裁判での鑑定を数多く手掛けてきた武田教授はさらに語ります。

「マスメディアにもまともな報道は期待できない。鑑定人としては検察のメンツを保ち、裁判官の出世の妨げにもならずに、いかにして無罪を獲得するか。それしか道がない。正義なんか通るはずがない」

「交通事故とか、傷害とかでも保険会社と警察と検察がくっついている。裁判所は全部の保険制度を守ろうとしている。そういうなかだから正義は通らないんですよ。これはもう、よっぽど運が良くなくちゃダメですね」

「今の日本の法廷というのはダメなんです。国民がおかしいと言わなきゃダメなんです。世論が重要なんです。世論の高まりがあれば、少しはまともな判決を出してもしょうがないと認定されて、少しはまともな判決を出すようになるかもしれない」

「日本には訴えられた人を守る財政的な基盤もない。僕の見解では裁判官が一番悪い。裁判官が正義を貫かないのでしょうがないですね」

 武田教授の話の通り、裁判に正義を期待するだけ無駄です。裁判官は自分の出世を目指して判決を下す。それが日本の裁判です。

経緯を語る大河原氏 実はこの日、私が阿久根市総務課長に採用した大河原宗平 元警部補の東京高裁での裁判がありました。7年前、群馬県警が警察の裏ガネの隠ぺいを目的に、告発した大河原警部補を、警察官が4人がかりで暴力的に取り押さえてケガを負わせながら、逆に「大河原氏が警察官に体当たりの公務執行妨害をした」として懲戒免職にした件での、東京高裁1回目の裁判です。

 群馬県警は逮捕に至るまでの間、ビデオカメラで撮影をしていました。当初はビデオの存在を否定していましたが、警察側弁護士がうっかり、「ビデオを見た」と発言をしたことから証拠ビデオが出されることになりました。
 しかし、提出されたビデオの記録時間はわずかに2分20秒程度しかありません。最低でも8分はあったはずが映像は2分20秒程度しか撮れていない。逮捕理由とする、大河原氏の体当たりの場面もありません。
 県警側の報告書によれば、「司法警察員、すなわち専門であるはずの巡査部長が不慣れでカメラの使い方を間違えた」と、しています。録画中に画面右上に出る赤マークのことも知らず、何回もスイッチを押し間違えて撮りそこなうという奇妙な失敗を繰り返したというのです。

(つづく)

【竹原 信一】

≪ (5)  (6・後) ≫

▼関連リンク
・IWJ対談 【動画】 武田邦彦×岩上安身×地藤健二×大河原宗平×仙波敏郎×竹原信一(その1) (その2) 
【動画】元群馬県警・大河原宗平氏が語る『警察の闇』(1)

<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
竹原信一氏前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。

*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

竹原信一氏・特別寄稿一覧
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル