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「疑惑の推薦状」 福岡4区の仁義なき戦い(2)
政治
2011年9月30日 07:00

 渡辺具能前衆議院議員の元秘書であったM氏が得た糟屋郡7町長連名の「推薦状」をめぐり、事態が混乱している。同推薦状に署名したある町長は取材に対し、明確に「白紙撤回」したとの認識を示す。
 ところが、確認のため、推薦状を取りまとめたとされる南里辰巳・志免町長(福岡県町村会々長)に話を聞いたところ、「白紙撤回とは思っていない」「推薦状はM氏本人の手元にあり、取り返していない以上白紙撤回ではない」との説明が返ってきた。

 南里町長によると、問題の推薦状は、自民党福岡県第4区支部長に関するものではなく、"M氏の国政選挙における推薦"であると言う。つまり、選挙区支部長と衆院の公認候補は別だということになる。
 さらに南里町長は、「自分は(推薦に向け、はやる他の町長を)なだめるほうであった」「7町長の純粋な気持ちでまとめた意思表示」などとしたうえで、M氏を推薦する理由については、代議士秘書や党秘書会長としての経験は『即戦力』だからだと言う。
 推薦にあたっては、7町長で何度も確認して決めたとするが、すでに町長らの足並みは乱れている。

 では、なぜ、一部で「白紙撤回」という言葉が出てくるのか。問題は、推薦状が作られた経緯にあった。

 じつは、7町長がM氏の推薦を検討する段階で、現在は国政への志を表明している地元のY県議に話を通さずに進めていたのである。
 「Y県議は国政に出ないと判断した」と言う南里志免町長に、Y県議本人に確認したかどうかを聞くと「していない」と明言。「(Y県議や渡辺具能氏に)話を通していることを前提に署名した」という他町長の証言とは話が食い違っている。
 ちなみに、南里志免町長は、Y県議とはコミュニケーションをとっており、決して険悪な関係ではないと言うのだが・・・。

 推薦状については、「当初、『4区支部長最適任者』という内容もあったが、検討の末、作り変えた」「M氏本人には慎重に取り扱うよう申し入れている」(南里町長)という。
 しかしながら、衆議院の選挙区ごとに決定される自民党の支部長は、現職か立候補予定者が就くのが通例。自民党福岡4区の公認候補適任者として推薦するのであれば、即ち「支部長」への推挙ということにほかならない。
 南里町長が言うような「支部長と候補は別」とする考え方は、通用しないのである。

 もっともM氏が、自民党以外の政党か無所属で立候補を考えているのであれば何の問題もないことになるが・・・。

(つづく)

【山下 康太】

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