2012年10月の合併に向けて新日本製鉄と住友金属工業は経営統合に関する基本契約を締結。新日鉄の宗岡正二社長と住金の友野宏社長は9月22日に記者会見を開き、新会社の概要を発表した。同発表によると、新会社の概要は以下の通り。
1.新会社の概要の骨子
(1)新社名は「新日鉄住金」とし、新日鉄を存続会社とする。
(2)新日鉄と住金の合併比率は1対0.735
(3)原料調達費削減などで合併3年後をメドに、年1,500億円程度の合理化効果と
売上高経常利益率10%超を目指す。
・原料調達・輸送コストの削減及び設備の共通化 400億円
・研究開発費の効率化 400億円
・製鉄所間の連携による一貫生産体制の確立 400億円
・海外拠点の再編と拡充 300億円
(4)「鉄鋼業界の経営環境の変化は想定以上のスピードで進んでいる」とし、「新日鉄の自動車用鋼板や住金の資源掘削用のシームレス鋼管など両社の技術力を融合して、新興国市場の開拓を積極的に進め、両社で年5,000万トンの粗鋼生産量を、合併後は海外展開を強化して、6,000万~7,000万トンに引き上げる。」(新日鉄・宗岡社長)
(5)「現時点で製鉄所の閉鎖は考えていない。設備の効率化は図るが雇用を守る大原則は踏み外さない」とし、また「新しい統合会社はいずれのグループにも属さない。白水会には新しい運営の仕方を考えるために出席するが、住友グループとは一線を画す」(住金友野社長)
(注:白水会とは住友家が「泉屋と号して銅商をはじめたことに由来し、「泉」の字を 上下に分けて「白水」。白水会は住友財閥の旧直系、準直系、または それらから分離した企業など、住友グループの中核的会社の社長によって構成される社長会)
白水会メンバー会社
住友大阪セメント 住友金属鉱山 住友金属工業 住友軽金属工業
住友化学 住友ベークライト 住友重機械工業 住友電気工業
日本電気 日本板硝子 住友林業 住友不動産
住友倉庫 住友商事 三井住友建設 三井住友銀行
三井住友海上火災保険 住友信託銀行 住友生命保険 (以上19社)
※日本経団連の米倉弘昌会長は住友化学の会長
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