記事「滅びゆく人材紹介会社(3)~転落の序曲」について、匿名希望の読者の方よりご意見メールをいただきましたので紹介いたします。
昨今は、管理職の転職は人材紹介会社を通じてするのが当たり前になりました。私もお世話になったことがありますが、まさに玉石混淆の世界です。ろくに登録者に面談もせず、ぽんと求人票のファイルを渡して閲覧させるだけの会社、とにかく登録者のデータベースを増やして本人の同意もなく、求人企業に個人情報をばらまきまくる会社など。
とくに、倫理上許せないのは、離職率の高いいわゆる「ブラック企業」(暴力団絡みという意味ではなく)を顧客とし、そういう企業に人を送り込んではすぐ退職、するとまた次の人を送り込むというような行為をする企業です。こういう行為は、地元のまともなエージェントはやりません。エージェントの悪評としてすぐ跳ね返ってきますから。
やるのは大手です。そして、大手もこうした行為で転職者からクレームを受け始めると、そうしたブラック企業は、九州の企業なのに東京の中小エージェントに求人を依頼したりします。
私も、生計のためとはいえ、そのようにしてブラック企業に履歴書を汚された被害者であると同時に、ブラック企業の幹部として採用活動により新たな被害者を作り出した罪のある身でもあります。
根本原因は、マクロ経済対策の不振と、各個人のスキル開発の不足ではありますが、関係者には猛省を求めたいものです。
貴重なご意見ありがとうございました。
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