女性が罹患するガンのなかで最も多いものが乳ガンであり、一説によると18人に1人の割合で乳ガンになると言われている。多くの場合、乳房切除手術を行ない、人工乳房をつけるが、女性の精神的負担は計り知れない。
この精神的負担には様々なものがあるが、なかでも人前で肌をさらす温泉や入浴施設において、温泉の成分や温度により変形や変色が発生しないかという心配が払拭できずに、人工乳房のまま入ることに抵抗感を持っている方が多いようだ。
結論から言えば、シリコン製の人工乳房は水を通さず、熱・酸・アルカリに強く、耐久性は抜群である。このように、製造元は自信を持って製造しているが、これまで、温泉成分や温度に耐えられるかどうかの実験データがなかった。そのため、この企画に賛同する全国の温浴施設で人工乳房を入浴させ、安心を立証するイベントがスタートする。まさにたすきのようにリレーでつなぐ「おっぱいリレー」である。
北九州市八幡西区の「本城天然温泉おとぎの杜」支配人の乙村隆文氏は、「乳ガンが発症する前と変わらずにお風呂を楽しんで欲しい」と、語る。10月は「乳ガン月間」。このイベントは10月17日(月)から始まる。
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