13日、統合幕僚監部は、2011年度上半期(4月1日~9月30日)における航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)の回数についてまとめた資料を発表した。それによると、同期間における緊急発進回数は前年度から17回増加した203回。中国機に対するスクランブル回数は、前年度同期比59回増の83回であった。
全体に占める割合では、ロシア機約52%、中国機約41%と、ロシア機が最も多い。ただし、過去、上半期における中国機へのスクランブル回数は、07年38回、08年1回、09年22回、10年24回と推移しており、今年度は急増している。また、航空方面隊別では、沖縄・南西諸島の防空を担う、南西航空混成団が前年同期比53回増の89回と急増している。拡大する中国の軍事力の脅威が数値に表れたと言える。
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