SHKライングループの関門海峡フェリー(本社:山口県下関市 南隆美社長が、10月12日に航路休止届書を国交省九州運輸局に提出したことがわかった。1971年に関九フェリーとして運航。76年から同社が事業を引き継いで、下関市彦島迫町の荒田港と北九州市小倉の日明港を結ぶ定期カーフェリーを運航。2隻体制で1日34往復し、利用車両数は、ピーク時の90年度には43万台あったが、昨年度は16万台に減少していた。2007年6月から故障とリース契約切れから1隻体制で1日17往復になっていた。
燃料価格の高騰や高速道路の割引拡大などで利用者の減少が続き、経営状況の改善が見込めないことから、40年にわたる歴史に幕を閉じ、今年11月末で運航を休止することになった。
フェリー事業の譲渡先を模索しているが、今後の事業展開の見通しが厳しく、このまま残務整理を進めるとしている。また従業員18名は全員解雇し、希望者には再就職を支援する。
注:SHKライングループのSHKは、グループの主要企業である新日本海フェリー、阪九フェリー、関釜フェリーの頭文字からとったもの。
【北山 譲】
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