(株)丸久(本社:山口県防府市牟礼 田中康男社長)は、2012年度(13年2月期)から16年度までの5年間に50億円を投じて、32店舗の改装に踏み切る。
同社は、山口県を中心に、直営は「アルク」34店、「マルキュウ」23店、「アトラス萩」1店、「ピクロス」6店、「サンプラザ」1店の計65店舗、グループ会社の「サンマート」17店舗、合計82店舗を展開している。
そのなかで店舗改装する32店舗は、「サンマート」、「マルキュウ」が主体で、約半数が老朽化対策を中心の部分改装、残りは建て替え(5億円~6億円)や、全面改装(約2億円)となる。
かつて低迷していた丸久の業績向上の牽引役として登場したアルクの店舗面積は、1,500~2,000m2の規模を確保しているが、他の店舗500m2~1,000m2と規模にバラつきがあることから、店舗規模の平準化に取り組むとしている。改装する店舗ではパン工房の誘致や鮮魚の対面販売なども充実させる。 昨年(2010年)春に就任した田中康男社長は、「売上高の急拡大路線を見直し、1店ごとの魅力を高めて地域密着型の店舗目指す」として、大掛かりな改装計画に乗り出した。
急拡大を見直したことから、15年2月期の売上高を930億円に下方修正。「改装により魅力ある店舗にしたい」と田中社長は意気込みを見せている。
なお、新店舗については毎年2店舗程度を出店するとしている。
注:アルクの名はマルキュウの英語読み「mARUKyU」に由来していると言われている。
(株)丸久(2011年2月期:連結決算)
売上高 81,161百万円
営業利益 4,101 〃
経常利益 4,096 〃
当期利益 1,984 〃
【北山 譲】
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