2009年8月30日、衆議院議員総選挙で、山崎拓元自民党副総裁は、福岡2区で民主党新人の稲富修二氏に敗れ、比例復活もならず落選し、浪人となってしまった。(10年の参院選では比例代表の公認がおりず出馬しなかった)。
任期満了による衆院選まで残り2年を切った今、自民党の派閥「近未来政治研究会」(通称山崎派)の会長でもある山崎氏は、リベンジを図るべく、党の集まりなどで声をあげる。しかし、派閥の領袖といえども、浪人生活は厳しいようだ。
「近未来政治研究会」には派閥の活動資金があるが、この資金を山崎氏個人が使用するわけにはいかない。地元福岡の「山崎拓後援会事務所」は、実入りがほとんどなく、地元での活動のために加盟していた諸団体へもこれまでのようにすべて入ることができなくなり、その選別に苦労しているという。
「選挙に落ちればただの人」とはよく言ったもので、党の役職を歴任していた大物議員でも、落選は非常に堪えている。このまま衆議院が任期を全うする2年先の選挙だと、その前に干上がってしまうこともありえる。
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