化粧品通販の(株)悠香(本社:福岡県大野城市、中山慶一郎社長)が販売するお茶石鹸『茶のしずく』を使用して、アレルギー症状の患者が続出。全国各地で被害弁護団が結成され、集団訴訟に発展する様相を呈している。集団訴訟より一足早く、仙台の被害者は8月30日付で損害賠償訴訟を仙台地裁に提訴した。『茶のしずく』問題はなぜ起こったのか、悠香の対応は問題なかったのか――徹底検証する。
出席者(五十音順)
『茶のしずく』石鹸被害救済東京弁護団 団長 神山 美智子 氏
(独)国民生活センター 商品テスト部 管理課長 河岡 優子 氏
国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター 福冨 友馬 氏
聞き手 データ・マックス ヘルスケア事業部 山本 剛資
<自主回収の先延ばしで被害拡大>
――元宝塚女優のテレビCMで一躍有名になった『茶のしずく』石鹸で、アナフィラキシーを発症するという重大な健康被害が各地で起こっています。製造元である悠香は、今年5月になって、ようやく自主回収を告知する広告を全国紙に3回出していますが、今に至るまでに正式な謝罪は行なっておりません。この座談会では、この事件の経緯を振り返るとともに、今後こうした問題が起こらないように、消費者の健康被害を防ぐ意味からも、企業対応の問題点や行政の対応などに焦点を当てて、考えていきたいと思っております。それでは自己紹介を兼ねて、この問題に関わった経緯をお聞かせ下さい。まずは神山弁護士からお願いします...(⇒つづきを読む)
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