23日、トルコ東部のヴァン県においてマグニュード7.2の大地震が発生した。一部の報道では、死者は200名を超えていると報じられているが、被害の全容はまだ把握されていない。
24日、野田佳彦首相は、心からの哀悼の意を表し、犠牲者およびその家族へのお悔やみと、被害に遭った人々の速やかな回復と被災地の早期復興への祈念、そして、日本国政府としてできる限りの支援を行なう用意がある旨のメッセージを発信した。
3月に発生した東日本大震災で我が国は、トルコからもさまざまな支援を受けた。7月には宮城県東松島市の子どもたちが「こんにちは・メルハバ」というプロジェクトで、トルコに招待された。
トルコ西部のイズミル県セフェリヒサール市に、トルコ航空が協力する形で、このプロジェクトは進められた。招待されたのは被災地の約20名の子どもたちと運営スタッフ数名。現地でホームステイをしながら、英語やトルコ語の授業や地元の子どもたちとスポーツを通じた交流を行なったという。
このプロジェクトにスタッフとして参加した宮城県石巻市および東松島市で学習塾を経営する男性によると、トルコの人たちは1890年(明治23年)に和歌山県串本町沖で発生した「エルトゥールル号遭難事件」で救出活動に多くの日本人が関わったことを忘れないでいるという。先人たちが築いた両国の関係を今後も維持できるかどうかは、今を生きる我々の世代にかかっている。
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