<菊鹿町の栗を全国ブランドに!>
外はモッチモチ、中は栗がぎっしり詰まった絶品・栗団子が熊本県熊本市植木町の地場スーパーで販売されている。 (有)三河屋スーパーが販売する「三河屋の栗団子」だ。少し大き目の栗団子は、国産の栗に少しの砂糖と、甘さを引き立てる塩を加え、極力粒を崩さない栗餡が特長。これをもっちりとした皮で包んでいる。食べ応えがあり、かつ美味い。この栗団子は(有)三河屋スーパーの運営する4店舗(五両店、リオ店、ウエッキー店、北店)で販売されているが、取材に訪れた三河屋五両店では6個入りパックを女性客らが次々と買い求めていた。三河屋の本業は酒店であり、馬刺しなども取り扱う地場商品を取り扱うスーパーであるが、なぜ、栗団子を製造販売するようになったのか?
「三河屋スーパーのある熊本市植木町に隣接する熊本県北部の山鹿市菊鹿町(きっかちょう)は、栗の産地として有名です。しかし、町も高齢化が進む上に若者も少なくなり、栗山を管理する人が少なくなりました。空き家も増えて、町自体もさびしくなり、当社の緒続会長が『この事態を何とかせんといかん!』という想いで、栗団子を製造販売するようになりました」というのは、同社の会長の孫で五両店の店長を務める緒続寛さんだ。同社の会長の緒続和廣さんは菊鹿町出身。同社の創業で会長を務めるほか、植木町商工会の会長を務めている。県内有数の栗の産地としても知られる菊鹿町をこのまま、廃れさせても良いのか?悩みに悩み抜いた末、考え出したアイデアは栗を活かした商売をすることだった。「まずは誰もが大好きな栗を団子にして、うちのスーパーで売ろうではないか」というのが始まりだった。
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