＜女性に人気。毎日売り切れ＞

　「三河屋の栗団子」は熊本市植木町岩野の五両店にて製造されている。毎朝、地元のおばあちゃんら３人が前日に仕込んだ栗団子をふかす所から始まる。仕込みは毎日、五両店のスタッフ総出で行なっており、同社が保有する菊鹿町の栗山から採れた大ぶりの栗を鬼皮、渋皮と次々に剥いでいき、それを３人のおばあちゃんらが粒餡に丸めていく。五両店は地元では球磨焼酎と馬刺しの店と知られているが、通常営業を行なう傍らで、従業員総出で栗団子の仕込みを行なっている。「１日８キロの栗を、機械を使わずに一つずつ手作業で剥き、毎日200個、６個入りの33パックを製造しています。祭事などで注文が多い時は800個、132パックまで作ることが出来ますが、手作業ですので大変です」と緒続寛店長は言う。

　三河屋の栗団子は１個130円（店頭価格）。全て熊本県菊鹿町産の国産栗を使用してこの価格を実現させた。「自社で栗山を持っているので原価を抑える事ができ、１個130円という価格を実現させました。弊社の本業はスーパーですので栗団子でものすごい利益を出そうとは思っておりません。ただ、食べた人たちに喜んで頂ければ、それだけで十分です」と緒続店長は続ける。購入する人たちの大半は女性で、リピーターばかり。味のみならず、市販のものにはない、手作り感がにじみ出ているところが人気の理由なのだろうか。

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