<栗団子で町おこしが夢>
緒続会長の出身地である熊本県山鹿市菊鹿町は前々回に触れたように、高齢化が進み、若者が住まなくなった。今はまだ栗山を管理する人たちも健在であるが、これが10年先、20年先となれば、果たしてどうなるのか?「若者離れを止めるには町に魅力を持たせなければなりません。そこで当社が製造販売している栗団子を全国に売って出ることで、三河屋の栗団子ではなく、"菊鹿町の栗団子"として販売していきたいです」とし、全国販売を行なうためのスタッフの増員に着手したほか、商品を卸してくれる商社を現在、募集している。また、これに先行する形で今年の12月中旬、栗団子オンリーの通販サイトを立ち上げることを決定。現在、同社スタッフらはサイトの開設準備に奔走している。
「栗団子が売れれば、当然のことながら栗が必要になります。栗が必要になれば当然生産農家に頑張ってもらわなければなりません。栗団子で町が活気付けば、後継者問題に悩む栗山を管理する農家にも後継者が来やすくなります。仕事が増えれば町に若者が留まり、町から出て行った人たちも帰ってくるキッカケとなります。シルバー人材の雇用、失業者対策、外国人労働者だって雇用できるかもしれません」と単なる町の名産品に留まらず、失業問題の解消と町の活性化に繋がると前述の緒続店長は語る。
栗団子が背負っている期待はとても大きいが、今はこの「栗団子プロジェクト」を成功させるために、従業員一同が夢を抱きながら、黙々と栗団子を作っている。
「なんとか通販サイトを浸透させて、菊鹿町の栗団子をメジャーにしていきたいですね―」。
この栗団子に関するお問い合わせ(購入、販売、通販サイトなどは)は同社五両店の緒続店長(電話:096-272-7747)までお気軽にお問い合わせを。
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