<社長と第三者委員会の人選ミス>
新吾ちゃん!!「時代に逆行」すればことごとく裏目になるのは歴史が証明しています。明治維新誕生の戦い=戊辰戦争において薩長軍はかなりあくどい事をしました。旧幕府軍も反撃の狼煙を上げようとしましたが、すべてが後追いとなり遂に敗北したことは承知していることでしょう。時代から撤退のレッドカードを突きつけられていたのは徳川体制であり、時代の要請である明治維新勢力には勢いがありました。結末は明白でありました。
歴史に対して『もし』とか『たとえば』『仮に』といっても虚しいだけです。新吾ちゃんの立場に置き換えましょう。「あそこでこういう配慮をしていれば良かった」と『もし』を連発しても流れは変わるはずがありません。だって新吾ちゃんは『時代逆行勢力』だからです。どんな手を駆使しても負けるものは負ける宿命を背負っています。それでも『仮に』を使ってみましょうか。
(1)まずは、最終局面に至って眞部氏を社長に抜擢したことが大きな間違いでしたね。世間知らずの胆力なき男が経験にない臨戦状態に接した時のうろたえ様。あの狼狽ぶりには笑うしかありません。マスコミとの無策の応対ぶりで皆を敵に回してしまいました。うしろで新吾ちゃんが「一歩も怯むな!!」と助言していたかどうかわかりませんが、危機に立ち向かう器でありません。まずは新吾ちゃんの社長人選ミスが命取りになりました。
(2)次に、第三者委員会を恰好よく設立・スタートしましたね。設立したのであれば、この委員会から結果報告を真剣に受け留める義務が発生します。記者会見の先で胆力の無い眞部氏は「第三者委員会は解散しました。元委員長の郷原氏の発言には何の拘束力もありません」と、公言してしまいました。頭がパンクしてしまっていたのでしょう。「『九電のトップ(社長)という者は局面がチェンジすると黒を白、白を黒と放言するような詐欺師的一面を持っているのか』と万民に不信を与えた」と、思いますよ。
新吾ちゃんも「これはシマッタ。馬鹿な奴だ」と思いませんでしたか? もし、そういう危機感を抱かないのであれば新吾ちゃんも状況把握にボケが生じたとなりますね。加えること、どうして郷原氏を委員長に選んだのでしょう? 不思議です。古川佐賀県知事の紹介という説もありますが、「検察出身の郷原氏が中途半端な妥協をする」とでも錯覚していたのでしょうかね。郷原氏としても「名声を握るチャンス」と躍起になっているときです。不正の徹底的究明に励んでいたときではありませんか?
(3)新吾ちゃん!!まずはコンプライアンスの理解に対しての無知が致命的な打撃を招来したと言えます。形だけの第三者委員会をスタートしたのは安易でしたね。リスク管理コンサルから助言(第三者委員会発足の提案)にそれこそ安易にのったのでしょう。誠に浅はかです。「第三者委員会の勧告は、都合がよければ採用し、悪ければ無視・解散させることが許される」と、思い込んでいたとするならば思い違いも甚だしいです。国民の意識も激変していたのですよ。
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