<前例にない取締役会の紛糾>
新吾ちゃん!!最終勧告をいたします。今週(10月31日~11月5日)あたりが最後のタイムリミット。「我が愛する九州電力と関係者の皆様にご迷惑かけました。不肖者でありました松尾、眞部の二人は責任を取って辞めさせて頂きます」という辞任表明の時期がこの1週間です。タイミングを見誤らないで下さいよ!!
先週、とくに10月25日から27日までの3日間、九電取締役会における攻防は見ものでしたね。新吾ちゃんは眞部社長の尻を叩いて、経済産業省への再報告を「古川知事の関与はなく訂正をしない」という従来路線の堅持で突破するつもりでした。一部の新聞報道では「裁判も辞さず」という強硬な動きも報じられました。ところが、取締役会で紛糾したことは新吾ちゃんにとって予想外だったでしょう。「いやー、修正報告をしないと経済産業省と修復できない。役所と喧嘩して得することがあるのですか」と、一部の取締役から反論があったそうですね。
半世紀、九電をウォッチングしてきたある経営者が唾を吐く。「九州電力という組織は、会長、社長の意向で一糸乱れずに動いてきた。今回の取締役会においては完全に松尾・眞部の会長・社長路線に対して他の取締役が意義を申し立てした。これは前例のないことだ。
瓦林、永倉時代には考えられないことである。現首脳の二人、とくに松尾会長は時代の流れをまったく理解されていない。民主党に政権も変わった。国民の見る目(『とくに原発へ厳しいどころか不信の目』)も猜疑心の塊になっている。九電の社会的信用がダウンしているのに気づいていない。無理押しが不能になっているのがわからないのか。これで九電は今期の決算は赤字だな。ある幹部から聞いたが『2,400億円の赤字が出るかもしれない』げな。松尾会長も決断をしないといけない」。(赤字に関しては(6)で論証する)
(1)緊急取締役会を前にして鎌田相談役グループからは「眞部社長の退任、経済産業省との関係修復としての手立てとしての経過報告の手直し(古川知事関与を入れる。社長・関係役員の責任問題の明確化)の勧めがあったようですが、新吾ちゃんはそれを拒んだそうですが本当ですか!!ところが、取締役会では各取締役たちが異議を唱えた始めたようです。
(2)さすが強硬路線の持ち主としての新吾ちゃんも一瞬、たじろきました。ここは思案のしどころ、「どこかで落とし所の妥協点が必要なのか」と、一計を練ったのでありませんか。外部取締役からも「社長引責辞任」の意見が提起されたそうですね。潮目は完全に新吾ちゃんにとって逆流になりました。日増しに形勢不利になっていくでしょう。他の取締役のメンバーは最悪の事態を想定していますよ。新吾ちゃんの暴走に追随していたらあとで取締役責任を追及されることを恐れているからアリバイ的な反撃をしていると見ています。
(3)新吾ちゃん!! 九電の経営内容が頑強と確信しているのですか? これ以上、我を張ると経営内容が悪化することは歴然としています。このシリーズの見出しの通りです。新吾ちゃんには「経営無能者」と後世までレッテル貼られることへの覚悟がありますか。この1週間で名誉ある引き際を選択されるべきと告知します。ここで権力に執着し続けると『経営者として無能であった新吾ちゃん』と、呼ばれる必然を次に証明しましょう。
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