1日、福岡・熊本両県警は、国土交通省九州地方整備局が発注した公共工事をめぐる収賄容疑で熊本河川国道事務所防災課長、松下昭敏容疑者を逮捕した。また、贈賄容疑で太陽電気(株)社長の村岡精二容疑者と同社取締役の田村卓容疑者を逮捕した。
松下容疑者は、2010年に同事務所発注の道路関連工事において太陽電気が受注できるように便宜を図ったとされる。福岡県警によると、松下容疑者は空調機器などの受注と便宜供与を認めたものの現金授受に関しては容疑を否認しているという。一方、村岡、田村両容疑者は容疑をおおむね認めているとのこと。
過去、同様な事例で逮捕された社長は「我々、業者はまさに『ヘビににらまれたカエル』だ。職員からの要求を断ると仕事がまわってこない可能性がある」とコメントしている。権力をたてに業者への利益供与を受けようとする悪しき慣習は未だに残っている。はたして、今回の事件も氷山の一角か。今後の捜査の行方に注目したい。
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