7日、中国のニュースサイト大紀元日本は、経済学者で香港中文大学教授の郎咸平氏が、10月22日の中国瀋陽市での講演で、中国の国内総生産(GDP)は増加するどころか、マイナス10%であり、政府公表の9%ではないと明言したほか、中国は日本のバブル経済崩壊の過ちを繰り返すと予測したと報じた。
郎咸平教授は講演参加者に対し、講演内容をブログやメディアに公開しないよう要求したが、インターネットで流出した音声ファイルが注目を集めている。
同教授は講演で、中国統計局が公表した9.1%の経済成長率は、虚偽データであると主張し、インフレ率の6.2%も偽りであり、少なくとも16%であると発言。中国体制の内部は虚言を繰り返しており、すべてのデータはねつ造されたものであると語り、中国の借金は36兆元(約432兆円)に達しており、近い将来必ず破綻すると予測したという。
一方、新華社北京は7日、中国の消費者物価指数(CPI)の前年同月比の上昇率は10月も下がり、3カ月連続の低下になると予想、中国社会科学院経済研究所の袁鋼明研究員は、10月の上昇率は5・5%まで下がるとしていると報じた。
中国の経済成長を語るうえでその対となすインフレ懸念、CPI上昇率はすでに転換点を過ぎ、今年残り2カ月は5%以下が続くとする政府側のエコノミスト。信じられるかどうかは別として、10月の中国のCPIは、国家統計局から11月9日(本日)発表の予定だ。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら