9日、福岡県や福岡市などの自治体が「インターネット手続サービス」で利用している富士通のサーバーが、サイバー攻撃と思われるアクセスの集中を受け、複数の自治体で一時的に同様のサービスが利用できない事態が発生した。
福岡市によると、同市のインターネット手続サービスにおいて、最初にアクセス障害が発生したのは9日の午後2時45分以降。断続的に利用できない状況が発生し、午後8時頃、原因究明のためにサービスを一時的に停止したという。その後、業者によって特定されたアクセス元に制限をかけ、10日午前1時に同サービスを再開した。
しかし、同日午前2時25分から午前2時38分までと、同日午前3時25分から午前3時38分までの2回にわたり、再び同様のアクセスの集中が発生し、それぞれ13分ほど同サービスが停止したという。
10日午前10時現在、福岡市では、午前3時38分以降サービスを通常通り利用できる状況となっているが、業者によるアクセス状況の監視は続いているという。攻撃元は、アクセス元を特定の企業などになりすます方法をとっており、依然として、予断を許さない状況。
また、今回のアクセス障害は、一般ユーザーのアクセスを制限する目的で行なわれている可能性が高く、サーバーへの侵入によるデータの流出や破損といった問題は、今のところ発生していないという。
福岡市で一時的に利用が停止したサービスは以下の通り。
・ 職員採用試験申込み
・ 水道使用開始等の申込み
・ 消防関係各種講習・手続き申込み
・ 税務証明交付予約
・ 情報公開請求
・ 産業廃棄物管理票交付等状況報告書提出
(福岡市のホームページ自体は同市のサーバーを使用しているため、障害などは発生していない。)
▼関連リンク
・福岡市インターネット手続サービス
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら